【熊野大社】旅行記 その2【那智①】
2017/04/07
fuji
那智駅に行く前日に。
たぬき屋のカレーうどんとめはり寿司を食べてきました。
めはり寿司とは、高菜の葉でくるんだおにぎりで、
こちらの店で出されたものは、かなりのボリュームでした。
前回の新宮から、那智へ。
JR紀伊本線を利用して進みます。
那智駅を出てすぐのところにある、補陀洛山寺。
「ふだらくさんじ」と読むそうです。
補陀落とは古代サンスクリット語の観音浄土を意味する
「ポータラカ」の音訳。
中世では遥か南洋上に「補陀洛」が存在すると信じられ、
これを目指して渡海が行った渡海者を記録した石碑が残されています。
那智山へは川沿いを通って進みます。
那智駅から徒歩で登る場合、
上の写真のような標識がいたるところに立て掛けられているため、
道に迷うことはありませんでした。
曼荼羅のみちと呼ばれる、静寂なハイキングコースを進みます。
本当に静かでした。数百メートル向こうに車道があるはずでしたが、
自分の足音意外何も聞こえない空間が、1.5キロメートルほど続きます。
(正直、道を間違えたのではと思うほど人の気配がありませんでした)
そのさきに尼将軍(源頼朝の妻・北条政子)の供養塔と石碑、古堂があります。
標識の後ろに映っているのが、野々市王子の拝殿。
王子とは参詣途上で儀礼を行う場所、とあるが、
感覚的には京都から熊野詣をする際の目印のような物に近い。
総称して九十九王子と呼ぶらしいが、実際の数と異なる。
(王子の数え方の解釈によって、多くも少なくもなるらしい)
野々市王子から100メートルほど北へ行くと、杉の木が。
お杉社と書かれています。周りと一段と空気の異なる空間。
天照大神がお姿を現された場所と記されています。
間も無くメインの大門坂~熊野那智大社となりますが、
駐車場近くで一度休憩。
近くにあるのは、和歌山県土砂災害啓発センター。
防災センターでは、土砂災害に関する資料が閲覧でき、
平成23年紀伊半島大水害により甚大な被害を受けた
当時の那智勝浦町の様子などが語られます。
メインの那智山は次回に続きます。