【熊野大社】旅行記 その2【那智②】
2017/04/07
fuji
那智周辺の後編です。前回はこちら
神宮周辺はこちら
ここからは大門坂を登ります。
前回の観光に通った道は殆ど観光客が通りませんでしたが、
この辺りから観光客も増えてきます。
本格的に坂を登り始めるその開始地点にそびえる夫婦杉。
写真には納まりきらないほどの巨木です。
ここから石段をがんばって登ることになります。
熊野詣における最後の王子社、多富気王子。
夫婦杉のすぐ近くに標されています。
大門坂は石畳の階段が267段、おおよそ640mも続きます。
石畳は手入れされている物もあれば、少し剥がれている物もあり。
世界遺産になった影響で人足が増え、
手入れや修復に関わる問題が浮上したと聞いたことがあります。
駅から、大門坂を登った付近や那智の滝のすぐ近くまで
定期運行バスが走っていますので、石段を登れない方は
そちらを利用したほうが良いかもしれません。
大門阪を登り切った所で、昼食。
熊野那智大社の付近でも、軽食を取れるところが幾つか存在します。
ここでも、前日に引き続きめはり寿司をいただきました。
さらに石段を登ります。
上りきったところに熊野那智大社が。
山上の、朱塗りの社殿がとても美しい。
那智山青岸渡寺。
先ほどの熊野那智大社と並び世界遺産に指定されています。
本堂と那智大滝の中間に建つ三重塔は中に入ることができ、
ここからでも那智の滝を拝むことができます。
飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の鳥居をくぐり、
那智の滝の目前まで向かうことができます。
落差は133メートル、水飛沫を上げる様は迫力満点です。
1千万年以上前、大規模なマグマの噴火により、
海底にできた砂岩や泥岩の地層へマグマが入り込みました。
地盤が隆起しやがて山ができますが、
マグマが固まってできた火成岩はとても強固で、
山の表面の土が雨風によって長い年月を経て削られた後に、
雨風によって削られにくい地下の火成岩が表に出ます。
その火成岩の上を川が流れ、やがて滝になったのが
那智の滝、ということだそうです。
熊野三山は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社からなります。
このうち熊野本宮大社がまだ残っていますが、
熊野那智大社から歩いても12時間は掛かる距離ということもあり、断念。
大阪圏に住む人間にとっては、
熊野本宮大社へ行くには海沿いを進むより
高野山のほうから山道を進んだほうが早いかと。
そこから山を下る方法には熊野川川の舟下りもありますので、
川から熊野の景色を見るのも良いかもしれません。
新宮~那智の旅はこれで終わりです。
見ていただき有難うございます。
皆様もよい旅をしてみてはいかがでしょうか。