ネットワーク5問5答【基本用語・序論】
2017/11/08
fuji
Q:プロトコルを日本語に直すと、どう表記されるか?
A:プロトコルは、日本語で「規約」という意味。ネットワーク界においては、ネットワークの通信上の取り決め、約束事となる。
ルールを取りまとめる(プロトコルの標準化を推進する)機関や組織は多数ある。IETFやISOやITUやIEEEなどなど、詳細を語ると長くなるので一旦省く。
Q:OSI参照モデルのは、どこの機関が制定したものか?
A:ISOが制定したもの。ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構:読み方はイソやらアイソ等)
OSIはOpen Systems Interconnectionの略で通信機能を段階的に定義したもの。「このプロトコルはこの段階で使用します」といった仕切り。複数の企業が製造した機器で構成された環境(マルチベンダー環境)では共通のプロトコルが欠かせなくなる。どの企業も標準化された仕様を基に製造を行っているため、ネットワークは上手く動作している。
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Q:OSI参照モデルの構成とは?
A:「あぷせとねでぶ」と、アリストテレスのように空暗記した方が早いかもしれない。
アリストテレスとは、古代ギリシャの哲学者で、アレクサンドロス大王の家庭教師
全部で7層に分かれており、7~5層を上位層、4~1層を下位層と表現したり、上からレイヤ7、レイヤ6、レイヤ5…………と表現したりもするが、正式な名称は、第7層から、「アプリケーション層」「プレゼンテーション層」「セッション層」「トランスポート層」「ネットワーク層」「データリンク層」「物理層」となる。
上位層は人間側に近く、下位層はシステムに近い。それぞれの層の名前の頭文字をとって、「あぷせとねでぶ」。
ネットワーク通信のやり取りは、送信側のPCで7⇒1層の順番でカプセル化(ヘッダの付与)を行い、電気信号がケーブルを通過。受信側のPCで1⇒7層の順番で非カプセル化(ヘッダの除去)を行い、データが届けられる。
文字だけではややこしいが、通信を行うためには、7つの階層全て押さえる必要があるということ。従って各レイヤ層のプロトコル同士が協力体制をとって通信を成立させている。このプロトコルの集まりをプロトコルスイートやプロトコル群と言う。
Q:TCP/IPモデルのは、どこの機関が制定したものか?
A:DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:米国国防高等研究計画局:読み方はダーパ等)。
OSI参照モデルと同じく通信機能を段階的に定義したもの。OSI参照モデルよりも主流ではあるが、情報処理試験ではOSI参照モデルが基準になっていたりし、また両者の対応付けもなされているのでどちらも覚えておいて問題ない。
第4層がアプリケーション層(アプリケーション層プレゼンテーション層セッション層に該当)。
第3層がトランスポート層(トランスポート層に該当。OSI参照モデルと名前は一致している)
第2層がインターネット層(ネットワーク層に該当)。
第1層がネットワークインターフェース層(データリンク層、物理層に該当)
Q:TCP/IPモデルをベースに、それぞれどのようなプロトコルが存在するか?
A:大雑把に。他にもいろいろあります。
アプリケーション層:HTTP、SMTP、FTP
トランスポート層:TCP、UDP
インターネット層:IP、ARP
ネットワークインターフェース層:Ethernet、PPP
※後ろに「P」と付いていれば、大体プロトコル(Protocol)の事です。
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